相場が大きく下落しているときの資産運用
クラウドクレジットの杉山です。
当社はローンという、相場が上がったり下がったりするのではなく、金利という収入を得る一方で貸し倒れのリスクをとるというアセットクラスに投資を行う機会をご提供しています。
その一方で、海外のローンへの投資機会をご提供しているため、一部のファンドで為替ヘッジを行っていないものは外貨建てになっており、それらは為替相場の影響を受けます。
為替相場の影響を受けるものでも資産運用ポートフォリオ全体、家計全体でみて頂くという考え方や、短期的には為替相場の動向により損益も増減してしまうものの長期でみると金利の力が大きいということを別のブログにてご紹介をさせて頂きました。
今回は相場の(大きな)下落局面でどのような心もちでいることが個人の資産運用において薦められているか、こちらのブログにていくつかご紹介をさせて頂きます。
海外ロボアドバイザー運営者のアドバイス
先日のBrexitを受けて、米国の大手ロボアドバイザーであるBettermentとWealthfrontがそれぞれ個人投資家の方に対してブログでアドバイスをおくっています。
Bettermentは”Stay Calm, Do Nothing”というフレーズを用いて、相場の大幅な下落時に何もしない投資家の方がアロケーションを変えたりする投資家よりもパフォーマンスがよいというデータを示しています。
Bettermentブログ:What to Do After a Market Drop
また「ニュースを観ないようにしましょう」、「深呼吸をしましょう、いつもと同じです」、「何もしない方が儲かるなんてなかなかないので、今の状況と夏をエンジョイしましょう」等の著名コメンテーターのコメントも紹介しています。
Bettermentブログ:Brexit and Your Betterment Account: Why It’s Important to Keep Calm and Carry On
Wealthfrontもやはり「何をすべきか? → Nothing.(何もすべきでない)」というコメントを中心に、相場の大幅な下落が起こったからといって特別な行動はとるべきではないという解説を行っています。
Wealthfrontブログ:What Brexit Can Teach Us About Investing
またWealthfrontの幹部が著名アセットマネージャーと個人投資家に対して、相場の大幅な下落時も通常運転を行い、引き続きいつも通りの積立投資、分散投資をきちんと行った長期投資を考えるのが大事、とのアドバイスを送っている動画も公開されています。
Yahoo!ファイナンス:Legends Jack Bogle and Burt Malkiel agree on what investors shouldn’t do right now
ソーシャルレンディングに置き換えると
ソーシャルレンディングは金融商品として当然、社会・経済環境の変化の影響を受けますが、株式や投資信託のように日々価格が変動するものではありません。
またBrexitのような相場の変動を非常に大きくしてしまうようなイベントが起きても、投資信託のように解約ができないため焦った解約で損失が自己実現してしまうということもありません。
その中で、外貨建てのソーシャルレンディングに関しては為替相場の影響を受けますが、運用担当の金のブログにてご紹介をさせて頂きました通り、短期的には為替相場によって利益が減ってしまうことや損失が出ることはあっても、長期的には(大きな貸し倒れがなければ)金利の力で資産は増えていくことがほとんどです。
そのため結局は円建てのソーシャルレンディングと同じく主に貸倒リスクのところを注視し、分散を徹底しながら積立投資を行うというスタイルで、長期投資の観点で資産運用を考えて頂ければと思っています。