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欧州3か国個人向けローンファンドの運用状況につきまして

クラウドクレジットの杉山です。

 

当社は本日より、北欧&欧州3か国個人向けローンファンド・キャッシュプレゼントキャンペーンを開始しました!

平素よりペルーやカメルーンなど欧州以外のファンドに投資を頂いているお客様にも、この機会にぜひ欧州のファンドへの投資をご検討いただければと思っております。

こちらのブログでは、先日東京および大阪で開催しました運用報告会でご説明をさせて頂いた欧州3か国ローンファンドの運用状況についてご説明をさせて頂きます。

 

ファンドの仕組みと収益配分

欧州3か国個人向けローンファンドではハイイールド型、バランス型およびリスク低減型(以下、3種)ともに当社日本法人がファンドの営業者となり、当社エストニア子会社に対して責任財産を3種それぞれの事業収益に限定した貸付を行っています。

ファンド自体は3種それぞれについて1号、2号、3号・・がそれぞれ別個のものであり資金も分別管理がされていますが、子会社貸付先は、当社エストニア法人の3種それぞれの事業の資金管理を行う口座3つとなっています。

そのため、例えばハイイールド型の1号ファンド、2号ファンドは投資実行や返済のタイミングは異なるものの、ほぼ同じリスクをとっていることになっています。

こうすることで3種の事業それぞれについて、投資を行う個人向けローンの分散を最大化しようとしています。

もちろんハイイールド型、バランス型、リスク低減型の事業は別個に管理されており、ある事業の運用状況が別の事業の運用状況に影響を及ぼすということはありません。

欧州3か国個人向けローンファンドの運用は昨年5月に始まりましたが、ちょうど1年たった今年4月末時点で、当社エストニア子会社はハイイールド型で平均57.6%、バランス型で平均33.7%、リスク低減型で平均20.7%の金利のローンを現地パートナーのBondoraから買い取っています。

(出所:当社提供)

 

上記はイメージ図ですが、当社エストニア子会社は今後の3種の事業の貸倒率を過去のデータをもとに予測し、子会社貸付をたとえばそれぞれ金利15%、13.5%、11.5%で行った場合、子会社貸付の返済がスケジュール通りに行われるブレークイーブンの(エストニア子会社のローン・ポートフォリオの)貸倒率はそれぞれ42.6%、20.2%、9.2%となります。

エストニア子会社のローン運用が順調で子会社貸付の延滞がない場合、上記の例ではお客様にはそれぞれ当社の運用手数料控除後で13%、11%、9%程度が分配されることになります。

 

エストニア子会社のローン・ポートフォリオのパフォーマンス

2016年4月末現在で、当社エストニア子会社の3種のローン・ポートフォリオのパフォーマンスは以下の通りになっています。

(出所:当社提供)

 

今後もこのペースが保たれることを保証するものではありませんが、過去1年間ではバランス型のポートフォリオのパフォーマンスが高くなっています。

運用報告会でもご説明を差し上げましたが、この上振れている運用収益は基本的には再投資を行うか事業用口座にプールして、パフォーマンスが下落したときのバッファとして用いることを想定しています。

これまでは欧州3か国個人向けローンファンドの中では圧倒的にハイイールド型をご支持いただくことが多かったのですが、バランス型は現地の事業口座に余資がたまってきていることもご考慮頂き、これまではたとえばハイイールド型1本に投資頂いていた方もハイイールド型とバランス型に半額ずつ分散して投資頂くなどもご検討いただければと思っております。

 

 

Bondoraプラットフォーム内での比較

(出所:当社提供)

上記は、3種のローン・ポートフォリオのパフォーマンスがBondoraのローンに投資を行っている投資家の損益分布のどの辺りに位置しているかの図です。

ハイイールド型、バランス型はBondoraのローンに投資した場合一番可能性が高い利益率になっており、リスク低減型はBondoraのローンの中ではリスクが低いローンにのみ投資していることから若干分布の山よりは低くなっています。

上の分布図ではBondoraのローンに投資を行っている投資家で損益がマイナスになっている投資家がいるようにみえますが、1万ユーロ以上投資を行っている投資家に限ると、投資を行うローンの分散が効くことから、現時点では損失をだしている投資家はほぼいなくなっています。

 

 

各事業での融資先国

こちらは運用の損益ではありませんが、3種のローン・ポートフォリオの債務者の居住国の分布は以下のとおりになっています。

(出所:当社提供)

 

 

ローン・ポートフォリオのモニタリング

当社ではペルー、欧州、カメルーンとファンドの数、規模が徐々に増えてきたのに伴いファンドの運用を行うファンクションをファンドの組成を行うチームから独立させ、チームのヘッドとして外資系の証券会社で国債やデリバティブの取引を行っていたメンバーに先月から参画してもらっています。

Bondoraの個人向けローンのポートフォリオのモニタリングは下の図のような、貸し出しを行った時期別の延滞率およびその推移をみながら今後のパフォーマンス予測などを行うのですが、こちらは少しテクニカルになるため、もう少し投資家の方向けへのお伝えし方を整理したうえで定期的に情報の発信をさせて頂ければと思っております。

(出所:当社提供)


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