伊:投資型クラウドファンディングをより使いやすくするための法律発布
イタリアで、投資型クラウドファンディングに関する法律が発布されたのは、2013年の夏。ヨーロッパの中でも、いち早くクラウドファンディング法を確立させた国として脚光を浴びました。
しかし、法の発布から約2年が経ったものの、クラウドファンディングによりスタートアップ資金を得ることができたイタリアの事業は僅か4件。この数字は、他のEU諸国と比較しても非常に低く、関係者は、クラウドファンディング法の構造が問題であると指摘しています。企業がクラウドファンディングを容易に利用できない理由として、「イノベーティブ・スタートアップ企業」として認められなければでなければいけないという点がありました。
しかし、2015年1月にイタリアのクラウドファンディング法に関する新たな条項が加わったことは、企業にとって朗報と見られています。その内容は、企業が「イノベーティブ中小企業」として認定されれば、クラウドファンディングを用いて資金を募るようになったことです。「イノベーティブ中小企業」は、「イノベーティブ・スタートアップ企業」よりも認定基準が低いと言われています。
投資型クラウドファンディングを利用するための企業認定基準
イノベーティブ中小企業制度が、イノベーティブ・スタートアップ企業と異なる点は、より大きな企業(売上ベース)が対象となり、R&Dに充てなければいけないコストや社員の学歴のレベルに関する基準も低くなっています。
この「イノベーティブ中小企業」制度は、これまでよりも飛躍的にイタリアの投資型クラウドファンディングを盛り上げることになるのでしょうか。
出典:http://www.crowdfundinsider.com/2015/01/61941-italy-updates-improves-equity-crowdfunding-rules/
http://www.crowdvalley.com/news/italy-expands-equity-crowdfunding-to-innovative-smes
http://www.slideshare.net/alessandrolerro/equity-crowdfunding-in-italy-ppt
http://www.slideshare.net/alessandrolerro/equity-crowdfunding-in-italy-ppt
http://www.portolano.it/2013/06/the-new-regulation-on-innovative-start-ups-in-italy-2/