ヨーロッパの中小企業

  ヨーロッパで雇用と付加価値の大半を占める中小企業。European Investment Fund（EIF）の調べによると、2013年現在、2100万社を超えるヨーロッパの中小企業がEU域内全体の従業員数の66.9％を雇用、付加価値の58.1%を生産しており、イタリア、ポルトガル、スペインといった南欧ではその数字はさらに顕著です。上記の数字がピンとこなくても、2013年の時点でヨーロッパの非金融企業の99.8%が中小企業と聞くとどうでしょうか。

(出所: 欧州委員会、Crowdcredit)

中小企業による総付加価値の生産は、2014年には前年比で14%、2015年には同25%で成長するとEIFは予測しています。また、EUの欧州委員会も「欧州小規模ビジネス行動計画」を策定するなど、今後の中小企業支援に取り組んでいます。

EUでは、毎年およそ150万の企業が新たに設立され、130万の企業が廃業に追い込まれています。この高い創業率がEU経済の活力を生み出しているとも言えるでしょう。