ブログ

資産運用とアフリカ中小企業金融をつなぐ裏方 – クラウドクレジット商品部のカメルーン出張記(1) –

みなさんカメルーンという国をご存知でしょうか?

サッカーに関心のある方であればワールドカップ常連国としてご存知かもしれません。アフリカ中西部にある、ギニア湾に面したフランス語圏の国です。

日本と比べるとこのようになります。

わたしたちクラウドクレジットではカメルーンのOvamba(オバンバ)社と『資産運用とアフリカ中小企業金融』というあまり関係なさそうな両者をつなぐ機会を見出し、このたび業務提携いたしました。

今回のブログでは、提携に先立ち2015年12月11-13日にかけて行ったカメルーン出張の記録を4回にわたりお届けします。

Ovamba社URL:https://ovamba.com/ 

第1回:Ovamba社到着まで

昨今ビザなしで訪問できる国が増えていますがカメルーン入国にはビザが必要です。

さらに黄熱病ワクチンの接種が必須で、ポリオワクチンの接種も推奨されています。

今回の出張では、これらの準備を経て、日本から香港、エチオピアを経由し、約30時間かけて首都ドゥアラ空港に向かう旅程となりました。

渡航準備の段階ですでに普段の出張先と違うことは感じていましたが、成田空港でチェックインのときにスタッフから(初めて見るビザなので)スキャンさせてほしいと頼まれたときには、ああ『そういう国』に自分は向かうんだ、とさすがに軽く緊張しました。

出発。日本-香港(5 時間 15分)はフライトを楽しむ余裕もありますが、さらに香港-エチオピア(5時間)、そしてエチオピア-カメルーン(5時間)となると話は別です。苦痛です。

乗り継ぎのたびに手荷物を引きずり回し、機内食を食べ続け、おしりの形が座席の形になるぐらい座り続けて、一路カメルーンを目指します。

エチオピアのアディスアベバ空港で最後の乗り継ぎ

羽田空港や成田空港のようにゲート内にカフェもwifiもなくひたすら待ちます。

エチオピアでの乗り継ぎからは、早速カルチャーショックです。

私:   (座席を探している)

乗務員: 『フリー・シート、フリー・シート!』

私:   (“゚д゚)『自由席?へ?』

乗務員: 『空いてる座席に、適当に座ってくださ~い。』

私:   ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ(…じゃあ、一体何のために座席予約を…)

雑です。実害は全くないですが、サービスがざっくりです。しかも子供を適当な座席に放置して、自分は別の席にさっさと移動するおやじ父親も出没。軽くカオスです。

これがカメルーンの洗礼か、いやまだエチオピア航空(混乱)。

カメルーン上空

ほぼ赤道直下であり砂埃の先には濃い緑色の木々が茂っています。

北部 のステップ気候、サバナ気候から南部の熱帯雨林気候まで広がっており、このような多様性から、カメルーンはアフリカの縮図、ミニアフリカとも呼ばれています。

機内でのそんなこんなもあり、カメルーンの首都ドゥアラ空港にようやく到着したものの、無事入国できるのか不安を抱えたままでしたが、意外にも入国審査は難なく通過。

Ovamba社との事前の調整どおり空港の到着ゲートにはドライバーが待っていてくれていて無事合流、さらにCEOのMarvinさんとCOOのViolaさんも所用でたまたま空港におり、早速顔合わせです。

このあとも宿泊ホテルで前日に水漏れがあったと、Violaさんが直々にホテルまで付き添ってくれる(!)など、手厚いサポートを受けつつ到着初日にOvamba社オフィスに向かいました。

さてカメルーンという国ですが、私たちがもっている知識ではイメージしがたい文化的・社会的な特徴に彩られています。

民族的には、262の部族から構成される部族社会です。主要部族として、Bamileke(バミレケ)族が国の中枢を担うほか、金融業ではHausa(ハウサ)族というムスリムの部族が活躍するなど、部族ごとの特徴が色濃く表れます。

また言語は公用語がフランス語と英語ありますが、ファン語、フラニ語ほか、各部族の言語が各地域で使われています。

あとからOvambaに聞いた話では法制面でも歴史的に、フランス統治地域とイギリス統治地域に分割されていたために、現在もフランス由来のものとイギリス由来のものが地域別に並立している、とのこと。

市場経済のインフラの発展状況としては、2001年にはドゥアラ証券取引所が開設されているものの、上場会社数は政府系企業が3社にとどまり、取扱い額はわずかです。

ただ近年は着実に国力をつけており、たとえば海外基準のいわゆるショッピングモールも、2015年にイタリアやインドなど海外資本とのジョイントベンチャーで開業しており、また15年前は総合大学が国内に1校しかなかったのが、現在主要校だけで7校まで増えるなど社会基盤も整備されてきています。

 

ドゥアラ市街

自動車よりもバイクが多く走っています。主要な道路は舗装されていますが、少しわきにそれると舗装のない道路です。(カメルーンの舗装率は10%。)

ホテルから見たドゥアラ港

Ovamba社の本社所在地ドゥアラは、カメルーン最大の商業都市で、ドゥアラ港には中央アフリカへの玄関口としてコンテナを積載した巨大な船舶が多く入港します。

靴・衣料品市場の周辺

活気があります。奥に見える建物は中華系資本のホテルです。

靴、衣料品を扱う従来型市場の様子

問屋のビルの周りにも露店が出て、買い物客であふれかえっています。

真新しいショッピングモールの脇を車で一瞬通過

2015年9月オープンのカメルーン2件目のいわゆる大型ショッピングモール(Centre Culturel et Commercial L'Atrium)

メインストリートから一本奥に入り、某国大使館もある閑静な一角に入ったと思うと、Ovamaba本社到着!

Ovamba社入居ビル!なかは内装工事中。

そして改めて本社で面会!

Ovamba社内にて、左からViola、Marvin、著者

次回は、Ovamba社訪問編です!


最近のブログ