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カメルーンファンドご紹介(1)カメルーンとサブサハラ・アフリカ地域の経済

クラウドクレジットの杉山です。

今回は当社が近日販売を開始します、カメルーンのファンドについてご説明します。

 

カメルーンの基本情報

カメルーンの人口は約2000万人、1人当たりGDPは約1400ドルと世界150位(IMF、2015年)で、ちょうどどちらもカンボジアより若干大きい程度です。

(カメルーンの位置)
 

主要産業のひとつである石油産業は近年の資源価格下落の影響を受けていますが、もともと石油産業に依存しない経済体質を作ることを目指していたIMF等の投資プログラムの一環としてインフラ投資や非石油産業の振興が図られており、これらのセクターが石油産業の落ち込みをカバーしています。

カメルーン政府の信用格付けはシングルB (S&P)で、これもカンボジアと同程度となっています。

治安は特段に悪い国ではありませんが、隣接している中央アフリカ共和国の政情不安による難民の流入が社会におけるリスクといわれています。

また、日本のニュースでもよく報道される、ナイジェリアで活動を行っている過激派組織であるボコ・ハラムもカメルーンの極北部に対しても攻めようとしており、こういった過激派組織はお金やバイクをえさに貧困層を勧誘する傾向があるため、これを防止する観点からも国連開発計画等が日本を含む先進国に、カメルーンへのさらなる成長促進のための投資を呼び掛けています。

 

カメルーンおよびCEMAC経済圏の通貨

カメルーンの法定通貨は中央アフリカ・フランという通貨です。

中央アフリカ・フランはCEMACという経済圏に属する6か国の共通通貨で、金融政策も欧州におけるECBのように、国をまたいで当該6か国の金融政策を1つの中央銀行が決定しています。

(カメルーンが属するCEMAC経済圏)

中央アフリカ・フランは、現在はユーロにペッグされています。またクラウドクレジットは米国の為替ヘッジ業者であるMFX Solutionsと提携を行っており、必要に応じて中央アフリカ・フランの為替リスクをヘッジすることもできるため、円建てでもファンドをご提供する予定です。

 

サブサハラ・アフリカにおける中小企業向け金融とクラウドクレジット/Ovamba

アフリカ大陸の中でも、北アフリカ/中東地域では3割強の中小企業が伝統的な金融機関へのアクセスがある一方で、カメルーンが属するいわゆるサブサハラ・アフリカ地域でのそれは16%程度と、ほとんどの中小企業が伝統的な金融機関にアクセスできていない現状があります。

(南北アフリカにおける中小企業の金融機関へのアクセス)
 

そこでクラウドクレジットはOvambaというカメルーン現地で与信活動を行っているプラットフォームと提携を行うことによって、この分野に切り込んでいこうと思っています。

次回はOvambaの与信戦略、サブサハラ・アフリカ地域における展開戦略についてご紹介させて頂きます!


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