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フィンランドについてご存知ですか?

今回は、今後クラウドクレジットの投資先として考えている、フィンランドの概要と教育についてお話させていただきたいと思います。

フィンランドの概要


ヘルシンキの中心部のエスプラナディ通り近辺

フィンランドは、ヨーロッパの北部スカンディナビア半島の、ノルウェー、スウェーデンとロシアの間に位置しています。スカンディナビア半島はゲルマン民族が多くを占めますが、フィンランドの民族はロシア人に近く、昔からロシアとの交流が活発でした。

世界銀行によると、人口は542万人で北海道とほぼ同じですが、面積は、約338,000平方kmで日本の約377,829平方kmよりやや小さい程度です。首都圏地域の人口は100万人に若干満たないものの、人口密集度は比較的高い国です。

教育

フィンランドといえば、労働時間に対して生産性の高い国として有名です。実際、一人当たりGDP対比労働時間は短いため、労働市場の効率が高い国として知られています。


世界各国の労働1時間あたりのGDP
(出典:2012 Year GDP per hour worked, current prices, USD in OECD stats)

労働1時間あたりのGDPデータによると、フィンランドは世界で15番目に労働効率が高い国であることが分かります。日本よりも労働の生産性が1時間当たりおよそ10ドルも高いとされています。

同じように、教育面においてもその効率性の高さが表れています。フィンランドの小学校入学は7歳と、日本と比較すると遅いものの、OECDが2003年度に実施した学習能力テストではフィンランドの中学生は世界でもトップの成績を収めました。さらに、総授業時間数は調査対象国の中でも最も少ないことが分かりました。

授業方式においては、落ちこぼれを作らないための補習教師や教授アシスタントの存在も大きいでしょう。優秀な人材を作るよりも、学習進歩が遅い子供たちに焦点を当て、全体のレベルを底上げするような工夫を行っていることが、他国に対して優位な結果が出ている理由かもしれません。授業内容においても、「4-2=?」などの式から回答を導き出す質問ではなく、「?-?=2」などの回答から式を考え出すような授業を実施しており、物事の過程を考える手法が重視されています。これにより、応用力のある子供が育っていくものと考えられています。


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