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金利系の金融商品を取り扱う仕事に興味のある人が読んでおきたい本5冊

クラウドクレジットの杉山です。

今回は、金融で金利系の商品を取り扱う仕事に興味がある人に参考になりそうな本を5冊紹介します。

まず自分がファイナンスの理屈自体にまだ慣れていない場合、最初に勉強する本として証券アナリストの「証券分析」のテキスト(http://amzn.to/1niHYSc)がポイントがよく纏まっていて無駄がなく、良いと思います。

たしか僕も19歳の時に金融の勉強を始めたとき、この辺りの本からはいっていきました。

「証券分析」のテキスト

金利系の金融商品を取り扱う仕事に関わってみたい人には、まずは『Mathematics of Investment and Credit』(http://amzn.to/1pKp4d1)というアメリカのアクチュアリー試験の公式テキストにもなっている本がお薦めです。

元利均等返済の金額計算など地味な計算がひたすら続くのですが、証券会社で非常に複雑な商品を担当するとかでなければ、こういった基本的な計算をどのようなパターンであっても柔軟に迅速にできるのが実務では大事かなと仕事をする中で何度も感じているので、さすがアメリカの資格試験は実務オリエンテッドだなーと思います。

Mathematics of Investment and Credit

証券会社で債券を売買するような仕事をやってみたい場合、『Fixed Income Securities: Tools for Today’s Markets』(http://amzn.to/1lE3eVi)がお薦めです。

債券数理の基礎やレラティブ・バリュー分析など債券に関わる一般的なトピックがほぼ網羅されており、僕も証券会社にいた時に一番読みました。(ただ、証券会社での売買はスポーツのようなものなので、あまり頭でっかちにならないようにしてください(笑))

Fixed Income Securities: Tools for Today’s Markets

債券などを頻繁に売買するよりはじっくり長期間金利系の商品を保有して投資するような仕事(銀行など)に興味がある場合、『The Money Markets Handbook: A Practitioner’s Guide』(http://bit.ly/1oIPah4)がとても分かり易かったです。

実務で出くわすいろいろな商品の解説に加えて、銀行のバランスシートを管理する方法(いわゆるALM)に関しても実務の導入のところが分かりやすく解説されていました。

Fixed Income Securities: Tools for Today’s Markets The Money Markets Handbook: A Practitioner’s Guide

証券会社等でより複雑な商品を扱う仕事に興味がある場合は、John Hullの『Options, Futures and Other Derivatives』(http://amzn.to/1l4vjWb)が定番です。業界の人はほぼ全員知っている本です(笑)

僕は文系学部だったので一生懸命勉強したのですが、理系の人は数週間くらいふ?んと流し読みしてあとは実務に慣れる方の努力をごりごりやっていかれるようです。

The Money Markets Handbook: A Practitioner’s Guide

もちろんセオリーはセオリー、実務は実務で金融の現場は本に書いてあるより泥臭いことの連続ですが、どういう金利の商品を扱うことになっても何が利益の源泉でリスクがどこにあるのかを柔軟に理解できると、フットワークもより軽くなると思います。


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