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相場の混乱時にこそクラウドクレジットの投資家の方にあらためて確認をしていただきたい4つの点

12月の下旬に入り、米国の株式市場を起点とした相場の混乱(下落)がみられています。四半期単位でのS&P500の下落率は、2002年のITバブル崩壊時、2008年のリーマンショック時に次ぐものとなりました。

もちろん今回の相場の下落は、2019年以降の世界経済の減速を織り込むものにしては行き過ぎであると2018年12月25日現在では言われており、2002年や2008年、特に2007年夏にサブプライム証券という本来銀行が持つべきでない金融商品を大量に保有してしまっている中で市場が下落を始め、みんながぽかーんと金融市場全体が崩壊するのを眺めるしかなかったときのような、明確なバブル(あるものの行き過ぎ)とその破裂はみられておらず、センチメント(市場心理)先行での株式の下落とみられています。

相場の今後を予測することはできませんが、私よりクラウドクレジットの投資家の方に、こういった相場の混乱時にこそあらためて確認をしていただきたい4つの点をご紹介いたします。

分散投資の徹底

クラウドクレジットではこれまでも分散投資の徹底を投資家の方にお願いしてまいりました。

2018年12月25日現在クラウドクレジットでは25程度の投資機会をご提供しており、1年後までにこれを倍の50程度にまで増加させることを目指しています。

分散投資のマジックナンバー(分散投資の効果が非常に明確に表れる投資先の数)は30といわれておりますが、クラウドクレジットでは投資家の方に30以上の投資先に分散投資を行っていただけるよう随時投資機会の拡大を行って参りますので、相場の混乱を機会にポートフォリオの見直しとして、より多くの投資先に分散投資をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

通貨も徹底して分散

クラウドクレジットでは様々な通貨建てのファンドをご提供しています。

現在相場が混乱している中で、新興国通貨は先進国の通貨と比べてリスクが顕在化する可能性が高いです。

たとえば米中貿易戦争が一定以上のところまでいってしまうと、中国政府は自国経済防衛のために金融緩和を行うといわれています。

金融緩和を行うと当然中国元が下落する方向に動く可能性が高まりますが、前回中国元が下落した際は、当社でもロシア・ルーブルなど多くの中国経済との貿易が一定以上活発な新興国の通貨が一緒に下落しました。

当然上記のシナリオでそれほど影響を受けない新興国通貨もあると考えられることから、通貨を分散しておけば上記のシナリオが顕在化しても影響を相対的に小さくすることができます。

同様に現在原油価格が下落を続けていますが、新興国の中には石油の輸出国と輸入国があり、新興国の中でも国によって原油価格の下落がプラスにはたらく国とマイナスにはたらく国に分かれます。

この点についても、新興国通貨を分散しておくことが1方向のポジションを持ってしまうことを避けられる可能性を高めることになります。

通貨の分散については、別のブログでもまとめさせていただきます。

ミドルリスクのファンドへのアロケーションの増加

クラウドクレジットではハイリスクのファンドとミドルリスクのファンドをご提供しています。

ミドルリスクのファンドは、ファンドのクーポン利率がたとえば米ドル建てで5~6%程度になり、よりファンドのクーポン利率が高いアフリカ通貨建てのファンドやユーロ建てで投資できる東欧のノンバンク向けファンドと比べると、利率の低さが目についてしまいます。

しかし、例えば当社がご提供している「ペルー協同組合支援ファンド」では、貸付先の協同組合もしっかりした中堅組織であり、またペルーという国も新興国の中ではかなり頑健な国で、リーマンショックの際にも特に経済的に大きな影響は受けませんでした。

このようなファンドへのアロケーションを増やしていただくことにより、思わぬ損失に遭遇することを、絶対ではないにせよ確率的には減らすことができます。

当社でご提供をしているミドルリスクのファンドについても、別のブログで纏めてご紹介をさせていただきます。

投資金額を見直す

これまでこちらのブログでは、相場の混乱期であっても中期的な世界経済の見通しに強気な方であれば分散投資の原則を淡々と貫いていただくこと、または若干のリスク・プロファイルの変更を行っていただくことをお薦めしてきました。

しかし、もしご自身が相場の混乱で不安になられてしまうのであれば、投資金額を今一度見直すことが当然選択肢にあがります。

投資の原則は、「損失がでても『手に汗を握らない金額』を投じる」です。

もし相場が混乱している際に(全く気にならない人はそうそういないにせよ)過度に気になってしまうようでしたら、今一度投資金額を、手に汗を握らない金額に見直してみるのも手かもしれません。

(番外編)クラウドクレジットの取り組みのご紹介

クラウドクレジットでは2018年に、現在のように相場が混乱した時でもそれに応じて新たにご提供を行っていくファンドの種類をチューニングできるような体制を構築しました。

現時点で私たちはとくに今後の世界経済、金融市場の動向に悲観的ではありませんが、たとえば(現時点ではバブルの兆候もなく可能性は低いと考えていますが)市場環境がリーマンショックのような状況になってしまうと考えるのであれば、ラテンアメリカ地域の経済的に安定した国のマイクロファイナンス機関に貸付を行うファンドの組成比率を上げます。

現在のラテンアメリカにはペルーやチリをはじめとして、アフリカや東欧の国々よりも外的なショックへの耐性が強い国が少なくなく、そういった国の金融機関に融資を行うのがダウンサイド・リスクを減らせると考えるからです。

リーマンショックのようなものが起ころうとも、世界の市中の生活は活発に行われ、資金需要も絶えることはありません。

クラウドクレジットは、投資家の方のダウンサイド・リスクを減らしつつ、同時に常に世界の社会に対して資金を提供するインフラであり続けることを目指します。


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