コンプライアンスブログ第1回 コンプライアンスって誰のため? – ソーシャルレンディングの隠れたリスクからお客さまを守る –
皆様はじめまして。
今回から、法務コンプライアンス部のメンバーが交代で、ブログを発信させていただきます。ソーシャルレンディングのブログにコンプライアンス部門が登場するのはあまり例がないので悩んだのですが、皆様にお伝えしたいことがたくさんあるので、勇気をだしてチャレンジすることにしました。
まずはメンバーの紹介から。
法務コンプライアンス部のメンバーは3人になります。クラウドクレジット全体の社員数は20人弱ですので、会社の規模との比較では結構充実した体制といえるでしょう。これは代表の杉山の極めてマジメな経営姿勢のあらわれだと思います。
メンバー1「タッド」
頼りになる法務コンプライアンス部長です。クラウドクレジットには2015年3月に入社。地域社会にガスを供給する企業で経理、総務、営業などを幅広く経験したあと、個人事業主として証券取引所への上場をめざす会社の内部管理体制整備等の仕事に従事し、クラウドクレジットに入社する前は、外資系不動産ファンド系列の第2種金融商品取引業者及び債権管理回収業者で内部監査及びコンプライアンス業務に携わってきました。一本気にしてちょっとセッカチ、そして実態は陽気なオジサンです。
メンバー2「ずんこ」
法務コンプライアンス部マネージャー。実質的なリーダーといっても過言ではありません。2015年7月入社。学生時代は法学部で主に民商法を研究。メガバンク系列の証券会社や不動産証券化を得意とする投資運用業者でコンプライアンスを、また投資信託会社で内部監査を経験し、前職は法律事務所でパラリーガル業務(法律実務面で弁護士をアシストする仕事)に従事していました。めったに怒りません(本人談)が、怒ると怖い姉御肌(本当は優しい大和撫子)です。
メンバー3「ヨモP」
法務コンプライアンス部の一番新しいメンバーです。学生時代は法学部で行政法を専攻。損害保険会社で資産運用、経営企画、営業推進、商品開発を経験し、最後は内部監査を担当していました。2016年4月に、はやりの早期退職制度に乗ってクラウドクレジットに転職。内部監査やリスクマネジメントの世界ではプロ向け研修会の講師を務めるなど一目置かれる存在(本人談)ですが、家では奥さんにまったく頭の上がらないトホホなオヤジです。
閑話休題、タイトルの「コンプライアンスって誰のため?」ですが、ずばり言って答えは「お客さまのため!」です。クラウドクレジットは金融業に属し(細かくいうと第二種金融商品取引業者)、法律(金融商品取引法)に基づいてお役所(金融庁)の監督を受けているので、「法令に違反してお役所に叱られないため!」となってしまいがちです。でも当社として「お客さまのため!」は譲れないところです。
ファンドに投資するとき、お客さまは何に注目されますか?多くのお客さまの答えは、まずは期待利回り、次に期待どおりに元利金が戻ってこないリスクかと思います。当社は海外の個人や事業主を資金面でサポートするファンドも提供していますので、社会貢献性を重視される方もいらっしゃるでしょう。でも、こうしたファンドの商品性に直接かかわることのほか、次のような問題点がないかも気になるのではないでしょうか。
①投資したお金が、悪い人達にわたって良からぬことに使われていないか?
②投資したお金が、悪い人達のお金と一緒くたに運用されていないか?
③私の個人情報が外部に漏れて悪用されないか?
④ウェブサイトに投資判断を誤らせるような表示がされていないか?
⑤大災害などのときも、お客さまに迷惑が及ぶのを防ぐ体制ができているか?
ソーシャルレンディングという新しい業態、とくにクラウドクレジットのようなまだ知名度が高いとはいえない、若い会社で投資する場合、こういった心配をなさるのも「ごもっとも!」です。
こうしたコンプライアンス・リスクと呼ばれる問題が生じないようにするのが、法務コンプライアンス部の役割です。主な仕事として、①については投資先審査(デューディリジェンス)への関与、②については反社会的勢力チェック、③については個人情報保護、④については広告審査、⑤についてはBCP(事業継続計画)への関与…等々(このような活動は内部統制と呼ばれます)を、関連する業務の担当部署と連携しながら行っています。
日常会話にはほとんど出てこない難しい言葉の羅列になってしまいました。次回以降のブログでは、私たちクラウドクレジットの法務コンプライアンス部が具体的にどんなことをしているのか、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。