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《ペルー小口債務者支援プロジェクトブログ第9弾》ペルーにおけるファイナンシャルリテラシーの向上を通じて知名度を上げるKobranzas SAC

今月6月から、ペルー小口債務者支援プロジェクト(1号の募集が2014年6月より開始)は3年目を迎えます。ペルーという地球の裏側の国にある会社、Kobranzas S.A.C (以下Kobsa)と日々共に働く中で、最初は文化や仕事の進め方の違いに戸惑いながらも、粘り強くコミュニケーションをとり仕事を進めてきた事で、お互いの信頼関係も醸成され、今ではKobsaは強力なパートナーとなっています。

 

※ペルー小口債務者支援プロジェクト概要 ・・・ 延滞している零細企業向け/個人向けローンを額面の数%の価格でペルーの銀行から購入し、債務者との返済相談や債務減免を通して約3年かけてその購入額の1.5倍程度での回収を目指すプロジェクト。破産法が未整備な国では債務者が適切な債務の減額を受けることができないことがありますが、こうした減免交渉により借り手には返済負荷が少なく、投資家にとっては高い利回りを期待できる商品となっています。

 

今日はそんなKobsaが国民に向けて行っている啓発活動について紹介します。前回の記事ではKobsaのAna Vera社長がテレビ番組で国民に向けて適切なお金の使い方に関するメッセージを発信していることを紹介しましたが、Kobsaでこうした活躍をしているのは社長だけではありません。

今回は、Kobsaの管理部門のトップであるAlvaro Rivas Tavera氏がラジオ番組でお金のマネジメントについてリスナーからの質問に回答する形でペルーにおけるファイナンシャルリテラシーの向上に尽力する姿を紹介します。

 

文化のせいにしてはいけない
まず、Alvaro氏は、過剰消費を文化のせいにすることに警告を発します。日本と同様、ペルーでも今年(2016年)は5月8日が母の日(Día de la Madre)でした。ペルーでは母の日は一大イベントで、多くの出費が伴います。そこで人々はクレジットカードでの出費をする訳ですが、そこで過剰な出費に要注意だとAlvaro氏は言います。ペルーでは貯蓄する文化がない、とよく言われ、人々もそれを自覚していますが、文化のせいにしてはいけません。それは教育によって改善できる点であり、また改善すべき点だからです。

 

返済の延滞履歴に気をつける
次に、Alvaro氏はリスナーからの質問に答えます。

リスナー①

「一度クレジットカードの返済が遅れてしまったんだけれど、2,3日中にはきちんと返済したんだ。それなのに、後日新しいクレジットカードを他の会社で作ろうとしたら、延滞履歴があるからと言われて断られてしまった。きちんと返済をしたのに、これはどういうことなんだろう?」

Alvaro氏

「クレジットカード会社は毎月決まった時点でレポートを作っています。その時点で延滞があれば、延滞履歴が残り、遅れて返済が完了したとしてもその延滞履歴は次の月のレポート作成日まで残ってしまいます。なので、1日の返済遅れであっても履歴に残る可能性があるので要注意です。」

 

クレジットカードの契約内容をきちんと読む
また、次の様な質問にも丁寧に答えます。

リスナー②

「一度クレジットカードの支払いが遅れてしまったことがあるんだけれども、そうしたら遅れた支払額よりも高額のペナルティーを課されてしまったの。これは何かの間違いではないかと思うんだけれど、どういうことかしら?」

Alvaro氏

「まず、間違いかどうかを判断する前に、クレジットカードの契約内容をきちんと読みましょう。ほとんどの人はクレジットカードの契約を交わす際に、きちんとその契約内容を読みません。確かに、遅れた支払額よりも高いペナルティーを課されるというのは変な話かもしれませんが、それが契約書の内容で、それに同意したならば、従わないといけません。」

 

このようにして粘り強く消費者の質問に答えていく事で、Kobsaは社長だけでなく、職員も国民のファイナンシャルリテラシーの向上に貢献しています。そして、これは国民のリテラシー向上に貢献するだけでなく、Kobsaの知名度と信頼度の向上に何より貢献していると言えるでしょう。

 

Kobsaは債権回収業務を担当しており、信頼が命です。知名度と信頼度の高いKobsaになら自身の債務処理を任せたい、とより多くの国民や企業が思う事で、債権回収率も上がり、Kobsa自身のパフォーマンスアップにも貢献しているのです。

3年目に突入したKobsaとのペルー小口債務者支援プロジェクト。これからもこのプロジェクトを通してペルーにおけるより良い金融市場の発展に貢献してゆきたいと思っています。


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