カメルーン中小企業支援プロジェクト7号 契約期間延長のお知らせ
2017年5月18日
カメルーン中小企業支援プロジェクト7号
契約期間延長のお知らせ
表記ファンドはこのたび満期償還期日を迎えましたが、別途お知らせの通り、運用期間を延長させていただきます。そのうえで、現時点におけるファンドの運営状況をご連絡申し上げます。
投資資金総額 :20,130,000円
=== 運用開始時の状況 ===
子会社貸付実行日 :2016年10月13日
子会社貸付金額 :EUR 174,952.20
適用直物EURJPYレート :115.06
当初子会社貸付期間 :2016年10月13日から2017年4月25日
資金運用日数 :194日
子会社貸付金利(年利) :14.9%
=== 2017年4月25日時点の状況 ===
予定子会社返済利息額 :EUR 13,855.26
実現子会社返済利息額 :EUR 13,855.26
予定元本返済額 :EUR 174,952.20
実現元本返済額 :EUR 108,625.47
未返済の元本額 :EUR 66,326.73
子会社負担外為両替手数料 :EUR 369.20
出資者返済原資 :EUR 122,849.93
適用直物EURJPYレート :120.29
運用手数料 :JPY 150,975.-
円貨換算出資者返済原資 :JPY 14,626,643.-
=== 2017年5月8日時点の状況 ===
繰越未返済元本額 :EUR 66,326.73
延長期間累積未払利息額 :EUR 351.99
当期返済額 :EUR 15,213.12
子会社負担外為両替手数料 :EUR 45.86
出資者返済原資 :EUR 15,258.98
適用直物EURJPYレート :123.37
運用手数料 :JPY 0.-
円貨換算出資者返済原資 :JPY 1,882,500.-
未返済元本残高 :EUR 51,465.60
累計分配総額(当初出資金比率) :EUR 138,108.91 (78.94%)
円貨累計分配総額(当初出資金比率) :JPY 16,509,143.- (82.01%)
ファンドの実現収益率 :最終的な元利金償還を終えるまで未定
募集時期待利回り :13.5%(計算期間:2016年10月14日~2017年4月30日)
【運用者コメント】
本ファンドは、エストニア子会社が投資家様からご出資いただいた資金で参加しているカメルーンのトレードファイナンス事業に延滞が生じ、ファンド帰属財産の全てを回収できていないことから、運用期間の延長をいたします。
なお、カメルーンの現地パートナーであるOvamba Cameroon Solutions Sarl(以下「オバンバ社」)から本営業者のエストニア子会社への未返済額はEUR 53,849.05(2017年5月8日時点)となっております。また、本営業者からエストニア子会社に貸し付けたローンの未返済元本はEUR 51,465.60(5月8日時点)です。
上記、2017年4月中に回収を終えた資金は4月期の分配金として投資家様にお支払いいたします。一方で、資金決済に時間を要したために日本での着金が2017年5月8日となった回収金については、5月期に回収を終えたものとなることから来月の分配金としてお支払いいたします。
オバンバ社によれば、延滞が生じている資金需要者4社(以下ここでは「A社」、「B社」、「C社」、「D社」とする)に対するトレードファイナンス契約においては、各社が買戻しできなかった土地及び建物、運搬車両、商品在庫(ガラス製品)を市場売却することで未回収となっているトレードファイナンス残額の回収を図ってまいります。
一方で、かかる回収事業には一定の時間が必要になるため、本営業者であるクラウドクレジット株式会社は延長期間を6ヶ月、延長後の最終期を2017年10月期と決定しました。カメルーンでの回収事業が迅速に進み、すべての財産の回収が2017年10月より前の期に完了したときには、その期をもって本ファンドの運用は終了いたします。
【A社から購入した財産の状況】
カメルーンにてトレードファイナンス契約の買戻しを履行できなかったA社は、オバンバ社からEUR 84,274.81 (このうちEUR 26,878.42が本ファンドの参加持ち分)の資金調達をする際に、A社が保有、または購入し海外から輸送されてくる商品在庫(ガラス製品)をオバンバ社宛てに売却いたしました。現在オバンバ社によるとEUR 176,002.31の資産価値があると試算されております。
このたびA社が買戻し契約を履行できなかったため、オバンバ社はこの商品在庫を市場売却することで買戻し契約が不履行になっている資金EUR 84,274.81(このうちEUR 26,878.42が本ファンドの参加持ち分)と不履行期間中に生じている経過利息分の資金回収を図ります。
なお、A社はドゥアラ(カメルーン最大の商業都市)でガラス製品を法人、個人に販売する業者です。
【A社が財産買戻しをできなかった理由】
A社はガラス製品を中国から輸入し、カメルーン国内の法人、個人に販売しております。しかし昨年12月にカメルーンに輸送される予定であった積み荷が輸送の遅れによって本年2月まで届かなかったため、ほぼすべてのA社法人顧客はA社以外から仕入れを完了してしまいました。その結果、A社は多くの在庫を抱えることになったうえに、個人顧客への販売でも見込んでいた販売量を達成できず売上が減少したために資金不足におちいり、オバンバ社に対して買戻しができなくなりました。オバンバ社は商品在庫であるガラス製品の売却をA社とともに進め、その販売代金を受け取ることで資金回収を図っております。
【B社から購入した財産の状況】
カメルーンにてトレードファイナンス契約の買戻しを履行できなかったB社は、オバンバ社からEUR 25,190.84 (このうちEUR 12,595.42が本ファンドの参加持ち分)の資金調達をする際に、B社が保有している土地及び建物をオバンバ社宛てに売却いたしました。現在オバンバ社によるとEUR 78,073.28の資産価値があると試算されております。
このたびB社が買戻し契約を履行できなかったため、オバンバ社はこの不動産を市場売却することで買戻し契約が不履行になっている資金EUR 25,190.84(このうちEUR 12,595.42が本ファンドの参加持ち分)と不履行期間中に生じている経過利息分の資金回収を図ります。
なお、B社は主に政府から業務を請け負った建設会社に対して建設資材を提供する業者です。
【B社が財産買戻しをできなかった理由】
B社が主に契約している建設会社は政府の建設事業を請け負っておりますが、現地では政府から建設会社への支払いが遅延することが多々あり、その結果として建設会社からB社に対する支払いも滞りました。B社は顧客からの支払いが滞ったことで資金不足におちいり、オバンバ社に対する買戻しができなくなりました。また、B社の社長が白血病に罹患したために、B社の事業売却を進めております。オバンバ社はB社が買い戻せなかった不動産の売却を進め、資金回収を図っております。
【C社から購入した財産の状況】
カメルーンにてトレードファイナンス契約の買戻しを履行できなかったC社は、オバンバ社からEUR 15,267.18 (このうちEUR 7,633.59が本ファンドの参加持ち分)の資金調達をする際に、C社が保有している運搬車両2台をオバンバ社宛てに売却いたしました。売却当時オバンバ社はEUR 30,534.35の資産価値があると試算しておりました。しかし、当該運搬車両はC社が営業活動を続けるためにオバンバ社からC社に貸し出されており、その間の劣化が大きく現在は6割ほど減価したものとみております。
このたびC社が買戻し契約を履行できなかったため、オバンバ社はこの運搬車両を市場売却することで買戻し契約が不履行になっている資金EUR 15,267.18(このうちEUR 7,633.59が本ファンドの参加持ち分)と不履行期間中に生じている経過利息分の資金回収を図りますが、資産価値が減価していることから回収金額が不履行となっている金額に達しないことも考えられます。
なお、C社はガス会社に対してガスの輸送を請け負う業者です。
【C社が財産買戻しをできなかった理由】
C社は顧客であるガス会社からの支払いが滞ったために、資金不足となりオバンバ社に対する買戻しができなくなりました。オバンバ社はC社に対して本業とは異なる営業活動から上がる収益などで買戻しを履行するように試みましたが十分な結果を得ることができませんでした。オバンバ社はすでに減価している運搬車両を可能な限り高値で売却することで資金回収を図っております。
【D社から購入した財産の状況】
カメルーンにてトレードファイナンス契約の買戻しを履行できなかったD社は、オバンバ社からEUR 18,320.61 (このうちEUR 9,160.31が本ファンドの参加持ち分)の資金調達をする際に、D社が保有している運搬車両2台をオバンバ社宛てに売却いたしました。現在オバンバ社によるとEUR 25,954.20の資産価値があると試算されております。しかし、当該運搬車両はD社の営業に使われるためにオバンバ社からD社に貸し出されており、D社の顧客である石油会社との長期契約において当該車両が使用されることになっております。
このたびD社が買戻し契約を履行できなかったため、オバンバ社はこの運搬車両を市場売却することで買戻し契約が不履行になっている資金EUR 13,483.23(このうちEUR 6,741.61が本ファンドの参加持ち分)と不履行期間中に生じている経過利息分の資金回収を図りますが、D社の顧客である石油会社との契約関係にも影響を受けることが予想され売却までに時間がかかることが予想されております。
なお、D社は石油会社に対して石油の輸送を請け負う業者です。
【D社が財産買戻しをできなかった理由】
D社は石油の運搬を請け負っている顧客からの支払いが滞った為、資金不足におりいりオバンバ社に対する買戻しができなくなりました。オバンバ社は現在D社及び長期契約を結んでいるD社の顧客である石油会社に対して運搬車両を即時に引き渡すよう交渉をしており、受け渡され次第、売却し資金回収を図ります。
本営業者は、カメルーンにおける財産の回収が完了するまで、オバンバ社と協力しながら投資家様の利益最大化を図ります。投資家のみなさまにおかれては、今後ともカメルーン中小企業支援プロジェクトへのご理解・ご支援を賜りたく、お願い申し上げます。
※他商品や他号のレポートはこちらのページよりご覧いただけます。
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【代表者】杉山智行 【設立年月日】2013年1月
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