ファンドの組成プロセスについて

ファンドの組成プロセスについて

このページでは、お客様にファンドを提供するまでにどのように案件を審査、選定しているか、概要を紹介いたします。
より詳細な審査プロセスについては、当社note記事も合わせてご参照ください。

【ファンド運営部門のコメント】当社ファンドの信用リスク評価の取組みにつきまして

1. 初期コンタクト

新型コロナウイルス感染症の拡大前は当社社員が定期的に海外に足を運び、新型コロナ後はオンラインツールを活用し、海外の貸付先候補を継続的に開拓しています。そのなかで商品化の見込みがある場合、本格的な案件審査に入ります。

2. 案件審査

貸付先候補の財務諸表分析がメインになりますが、その他にも登記情報、現地税制や法制といった視点からも審査を実施しています。

案件審査の視点(一部抜粋)

基礎情報
  • 登記情報、ライセンス取得状況の確認
  • マネーロンダリング等のデータベース確認(AML/CFTチェック)
審査(与信判断)
  • 定量評価:財務諸表等の数値の確認
  • 定性評価:財務諸表には現れてこない側面の評価
  • 運営体制評価:経営陣および組織体制の評価
  • カントリーリスク:事業展開国のマクロ状況の確認
税制・法制
  • 源泉徴収税等の税率確認
  • 対象国向け融資の法的制限の有無

会議体にて承認

3. 条件交渉

案件審査と並行して、貸付先候補との条件交渉も行います。主な交渉内容は下表の通りで、これらを盛り込んだ融資契約書を貸付先候補と締結いたします。

条件交渉の内容(一部抜粋)

貸付条件
  • 信用リスクの度合いと整合的な利回りの設定
  • 信用リスク対比で適切な融資期間の設定
  • 信用リスクを踏まえた与信額の設定
債権保全
  • 担保や保証の取り付け(一部の案件)
  • 最低限達成いただく財務数値(財務コベナンツ)の設定
  • 交渉条件に抵触した場合の対処方法
モニタリング
  • 融資実行後も定期的に提出いただく書類の合意(財務諸表、株主構成情報 等)

融資契約書を締結

4. 販売準備

最終段階として現地訪問や投資インフラの整備を行います。現地訪問は審査の段階で実施することもございます。また、新型コロナ後は主にオンラインミーティングで代替して実在性の確認等を行っています。

主な準備項目

現地訪問
  • 実在性の確認
  • 登記情報、経営者の本人確認書類などの原本の確認
  • 企業の運営状況の実査
投資インフラの整備
  • 分別管理に必要な口座の開設および試験的な送金の実施

5. ファンド発売

具体的なファンド募集の要綱が確定した段階で、当社のホームページに掲載され、お客様にご購入いただける状態となります。