【新興国経済情報】マイクロファイナンス

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皆さんこんにちは、クラウドクレジット株式会社Facebookチームの久保です!

 

先週に引き続き、今週も新興国金融ブログを更新します!

 

今回紹介する記事は、先週の予定を変更し、マイクロファイナンスについての記事を掲載します。

マイクロファイナンスとは、私たちが日々生活する中ではあまり馴染みがありませんが、貧困者向けの小口融資の事を指します。

マイクロファイナンスは、もとはムハマド・ユヌス氏が貧困者層向けにグラミン銀行を設立し、小口融資を開始したことが始まりです。

現在は、貧困の削減に重きを置いたNPOや営利事業として社会にお金をまわす、より普通の銀行に近い事業者など、いろいろなポリシーをもったマイクロファイナンス機関が世界の途上国にでてきています。

 

では、具体的にどのような仕組みで事業収益、貧困緩和を両立させるのか、具体的な例を挙げて説明します!

 

以下『善意で貧困はなくせるのか?』(D・カーラン&J・アペル 清川幸美 訳 澤田康幸 解説 みすず書房)より引用

「裁縫士のルシアは、手で服を縫ったり繕ったりして生計を立てている。一日5ドルの儲けは、家族に食べさせて家賃を払えばなくなってしまう。100ドルのミシンがあれば2倍の仕事ができる(儲けも倍になる)けれど、そんなお金はない。マイクロレンダーのところに行くまでは。 ルシアは六カ月のローンで100ドル借りてミシンを買い、毎日10ドル稼ぐようになる。貸金業者の利率が年利100%だとしても——-米国では考えられないような(たぶん違法でもある)高利だけど、マイクロローンとしてはまったく現実的だ——-ルシアにはプラスになる。それもかなり大幅に。彼女の毎月の返済額は21.85ドルだから、一日1ドル弱をとっておけばいい。以前は一日の稼ぎの5ドルしか家族のために使えなかったのに、今では9ドルも使える。ローンの返済が終わったら、その5分の1ドルも手元に残しておけるので、毎日10ドルをまるまる家に持って帰れる。というわけでルシアは、たいした苦労もせずに、年利100%のローンのおかげで収入を倍近くに増やすことができる。」

 

これがマイクロファイナンスにおける、お金がまわる仕組み(事業者金融の場合)です。

消費者金融の場合のマイクロファイナンスの意義は多少変わってきますので、また別の機会にご紹介しようと思います。

先週紹介した「貧困の罠」から抜け出すための手立てを、マイクロレンダーから享受してもらうという形です。

「貧困の罠」については先週のブログを参照してください。

http://p.tl/GyxY ? こういったマイクロファイナンス機関の貸し出しにより、貧困の罠が解消され、貧困が解消され、高利で事業収益も確保できるというwin-winの関係になるという仕組みです。

実際、例として、チリの企業ごとのROEの分布は以下のようになっています。1図1

縦軸:累積パ-セント 横軸:ROE (※画像をクリックすると全体が表示されます。)

上位20%のROEは80%を超え、上位40%でもROEは30%です。これはチリだけに限らず、新興国市場はこのように高い収益性を誇るので、金利が高くても気にならないといえます。

ちなみに、新興国(コロンビア)と日本のROEの差は以下の通りです。2013-11-29_11h11_42

(※画像をクリックすると全体が表示されます。)

改めて確認すると、日本と似通った部分もありますが、やはり高いROEを誇る分野が多いことが確認できます。

先ほども申し上げた通り、ROEが高いということは、収益率が高いということなので、多少高利で借りても全く問題なく返済可能ということになります。

以上の事を根拠に新興国に投資を行うことで、新興国市場の発展に貢献することができ、かつ、高いリターンを得ることができる仕組みとなっています。

 

こういう成長性の期待できる市場へは何度も出向き、逐次市場の動向を確かめ、ハイリスク投資といえど皆様により安心して投資していただけるよう、邁進いたします。

 

 

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来週は、途上国の多重債務問題についての記事を掲載する予定です。重債務_風刺絵