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資産運用とペルー個人向け延滞債権投資をつなぐ裏方 - 商品部のペルー出張記(5)-

第5回 <リマ市街視察&帰国編>

土曜日の朝、帰国便は夜なので、しばらく時間が余っています。

前日に通訳のペペさんと、午後からランチと観光に付き合ってもらう約束をしていたので、午前中が本当の意味での自由時間。

 

徒歩圏内にピラミッドの遺跡があることが判明!さらにその先には猫だらけの公園があることが分かりました。ホテルからピラミッドが2km、そしてさらにネコ公園まで2kmといったところです。

そこまでわかれば話は早いと、リマ市街の視察に出発!

 

土曜日のスケジュール

10:00 サンイシドロ地区散策(San Isidro)

10:30 ワカプクヤーナ遺跡(Huaca Pucllana)

11:30 ケネディ公園(Parque Kennedy)

12:30 マグダレーナ市場(Mercado de Magdalena)

14:00 展望台

16:00 日本語を話す会@日本ペルー文化会館

22:00 帰国フライト

 

10:00サンイシドロ地区散策(San Isidro)

 

サンイシドロ地区の町並み

リマ随一の閑静な高級住宅街。ゴミも全くなくきれいで、歩いていても全く安心です。

 

そんな高級住宅街の一角に突如現れる巨大な遺跡。

 

10:30 ワカプクヤーナ遺跡(Huaca Pucllana)

 

3世紀-8世紀(プレ・インカ時代の遺跡)の遺跡

 

ピラミッドは、行ってみるとインカ時代の前、プレ・インカと呼ばれる時代の遺跡でした。

遺跡の発掘はまだ継続しており、中を見るには1時間に一度のガイドツアーでしか入れないため、見学を断念。

 

後日ペルーには5世紀当時から、鵜飼い文化があったと知り驚き。

ただ文字のない文化だったので、記録が少なく遺跡が発掘されるたびに文字通り歴史が塗り替えられるとのこと。

 

とにかく気を取り直し、急いでネコ公園に足を向けます。お昼にはペペさんのご自宅に集合の約束、急がねば。

 

11:30 ケネディ公園(Parque Kennedy)

到着するとこ、そこは猫(ネコ好きの)のパラダイス!

どういうわけか人口密度ならぬネコ密度が半端じゃありません。芝生とベンチと広場からなる、ちょっとした公園の敷地内に、ざっとみて、4・50匹のネコがくつろいでいます。

 

普段は近づけば、その分遠のくネコ様が、どこまで近づいてもくつろいでいらっしゃる。それだけでテンションがダダ上がりです。

ほんのり芝生が猫のトイレ臭いことは目をつぶり、鼻をつまみ、至近距離からスマホでゲキシャ、ゲキシャ…どんどんデータメモリが減り、ブログ用の写真が撮れなくなることもこの際仕方がない(仕方なくない)。

 

ネコネコandネコ

 

おりしもペルーではポケモンGOがリリースされたばかりとかで、公園内でスマホをいじる人々も多く、途中、少年二人組から声をかけられる

少年たち 「セニョール;、。@:・。 wifi 、$%&‘)|^」

 

なぜ東洋人のおっさんに話しかけてくるのだ、君らは。。。

ともあれ、たぶん無料wifiへの接続設定だろうと決めつけて、ちゃっちゃとつないでやる。

が、少年たちからお礼の一言がないので、ネコ撮影継続の前に習いたてのスペイン語で話しかけてみる。

 

著者:「ど、どういたしまして(De Nada)!」(; ・`д・´)クワッ

少年: 「・・・ありがとう(Gracias)・・・。」(-_-;)

著者: ( `―´)ノよろしい

会話の順序が逆だが、自ら発話し(半強制的に)お礼を言わせて大満足。

 

そして自分のスペイン語が通じた?ことに気を大きくして、さらに使うべく次なるターゲットを探します。

…発見!

ネコと戯れる青年を見つけて、写真撮影の許可をとる。

著者:『フォトOK?』(; ・`д・´)クワッ

ルー大柴、以下である。

もはやスペイン語と呼べるか微妙だが、許可がとれた(と理解した)ので写真を撮影。

青年のぎこちない表情がGood。

 

12:30 マグダレーナ市場(Mercado de Magdalena)

 

お昼からは滞在期間中スペイン語の通訳を務めていただいたペペさんと合流し、地元のマグダレーナ市場という、生鮮市場を見学。ペペさんが買い物を済ませる間一回りしてくる旨伝えて、市場内の探検スタート。

 

まず目に入ったのは、聖人かキリストが祀られている小さな祠です。日本の氏神様のようで癒されます。幸先のよいプチ冒険です。

市場内の小さな祠

 

広い敷地内は、市場の活気にあふれ、狭い通路で区分けされており、その両脇を小さな生鮮食品のお店を中心とした商店がびっしり詰まっています。

幸い、午後の訪問だったためか、せまい通路でも地元の人たちの間を無理なく歩ける程度にはすいていました。

食肉や鮮魚もたくさん売っているのですが、空気が乾燥しているからなのか不思議なほど匂いがしません。つい数日前に食べたクイの肉もさばいたままの生で並べて売っています。

スマホを向けても嫌な顔をすることもなく、撮影OKとのことで、遠慮なく撮影を続けます。

 

日本で見たこともない食品を探したのですが、見た目に明らかに珍しいような果物や肉、魚はなく(クイは除く)少々意外。(あるいは自身の感覚がマヒしているのかも。)

 

ただ豆類や穀物では、最近ダイエットで話題のチアシードほか見慣れない彩りの穀物が売られていていました。

 

こんな風に市場のあちこちに顔をつっこんでいるうちに(当然)迷子に。

いい年して、と、ちょっと切なくなってきたところをペペさんに発見していただき、無事合流。

嫌なことはすっかり忘れて、次の展望台に向かいます。

 

14:00 展望台

ペルー市街を一望できる展望台

遠くに高層ビルの並ぶ都市中心部と、手前には低所得層が済む地区が写っています。

 

16:00 日本語を話す会@日本ペルー文化会館

ペルー出張の最終イベントは、ペペさんにお誘いいただいた『日本語を話す会』への飛び入り参加です。

 

ペルーと日本をつなぐ方々

『日本語を話す会』なるサークルはペペさんが活発に運営していて、普段使う機会のない日本語を、月に一度2時間は日本語だけで話そう、という趣旨だそうです。

すでに夕暮れを迎えた会場の日本ペルー文化会館の会議室には、日本とペルーの人的つながりを象徴するような方々が集まっていました。

 

『日本語を話す会』の参加者、一番右が通訳のペペさん

ペペさんは大阪大学の医学部に留学経験があり、日本語が超堪能

参加者のバックグラウンドは、早期定年で日本でのキャリアを終えペルーでビジネスを興す方、ご家族がペルー人(または日本人)の方、JICAのシニアボランティアとして赴任した方、日本で留学経験がある方、出稼ぎ経験がある方など。そして沖縄から移民されてきた老婦人がお二方と思ったら、一人は何と『私はサイパン出身』とのこと。

 

この方の半生を伺うと、サイパン生まれ ⇒ サイパン陥落 ⇒ 沖縄に移住 ⇒ 米軍タイピスト ⇒ ペルーに移民・・・リアル現代史というか、山崎豊子の「二つの祖国」に出てきそうなダイナミックな人生を地で行く人生の大先輩。ただ敬服の念しか覚えません。

彼女の歩まれたであろう人生を勝手に想像するだけで、涙腺が崩壊しそうです。

しかも、歩く姿は小さくかわいらしく、ご年齢相応ですが、(大人の)ジョークがキレッキレ笑

なんでも実はリマで大成功している自動車部品企業のご婦人なのだとか。

で、日本語を話す会では、こうして集まったメンバーが互いの近況の報告をしあうのでした。

 

シニアボランティア氏は、ペルーでの2年間の派遣期間をもうじき終える帰国されるとのこと。

スペイン語での意思の疎通に苦労したと語るシニア氏。

そんなシニア氏に、沖縄ご出身の老婦人が『2年じゃ何もできないよね~』と慰めのお言葉、ペルーで年輪を重ねたあなたがおっしゃると説得力がありすぎます。

 

このご婦人によれば、ペルーに移民してきた日系人のうち6-7割が沖縄出身者で占められるそうです。お盆を控えていたこともあり、おばあさんから沖縄のお盆の風習について詳しくお話しいただきました。

ペルーで知る沖縄のお盆、感慨深いものでした。

 

わたしも自己紹介や当社の紹介と話をして、自然に話がペルーの金融サービスの話題になりました。

いわく、かつてのハイパーインフレで年間7000%上昇したこともあったがが、住宅ローンも7000分の1になって、得したひともいた、など。市民はたくましいです。

 

ほかにも、日系人コミュニティで、共同してお金を募り融通しあう互助組織、つまり頼母子講(たのもしこう)があるそうです。(ここにもソーシャルファイナンス!)

銀行もあるのに何故そのようなことをするのか聞いてみると、銀行預金では利子の年利が0%台でお金が貯まらないのだとか。

一方で、参加していて起業家の方の話ではペルーのある銀行から年利50%で融資を受けないか営業の電話がかかってきたとのこと。この方は、そんなの高金利とんでもないと融資の話は断ったそうです。

これなら確かに互いに資金を融通しあったほうがお互いにメリットがあるかもと納得。

 

 

日本に帰国後、本当にその銀行が年利50%で貸付を行っているのか半信半疑で調べてみました。すると…

 

最低で年利114.01% 最高で年利 194.89% 。。。

年利50%でもお得なんだ。。。

 

22:00 帰国フライト

そのまま空港へ向かい、ペルー時間を染み込ませたまま、猛暑の日本へ帰国し、無事ペルー出張終了!

 

コブサで日本の投資家の皆さま向けにいただいた、数々のお土産を手に帰国。

(先日9月のイベントご参加者に差し上げました。)

これはちゃんと持ち帰ったことをコブサに伝えねば、とペルーチームで集まり各々お土産を手に写真撮影。

 

コブサからのお土産を手に関係者で記念撮影

 

以上、最後までペルー出張ブログにお付き合いくださりありがとうございました。

これからも、お客様の大切な資産をお預かりすべく、社員一丸となって魅力的な投資機会をご提供さしあげてまいります。


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