ペルーの国債金利とインフレ率の動向/予測

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クラウドクレジットの杉山です。

当社はペルーの延滞債権に投資を行う機会をご提供する中で、ソル/円の為替ヘッジ取引を行っています。

為替ヘッジ取引を行って円建てでペルーに投資を行う場合、ソルと円の金利差が広がることは為替ヘッジのコスト上昇につながりますので、バックグラウンド情報として、ペルーの国債金利とインフレ率の動向、今後の予測についてこちらのブログでご紹介します。


ペルーの政策金利とインフレ率の動向、予測

ペルーの中央銀行はインフレ率のターゲット・レンジを1%~3%としており、これに沿ってここ数年間は政策金利は3.25%~4.25%(現在は4.25%)のレンジで設定されてきました。

 

(ペルーのインフレ率(水色線)と食料品、エネルギーを除くインフレ率(紺色線)、
出所:ペルー中央準備銀行)

 

(ペルーの政策金利(水色線)とインフレ率を加味した実質金利(紺色線)の推移、
出所:ペルー中央準備銀行)

 

ここ1年ほどはインフレ率、食料品とエネルギーを除くインフレ率ともにターゲット・レンジ上限の3%を若干超えた水準になっていましたが、ペルーの中央銀行では現時点では

  •  農作物の供給減による食料品物価の上昇が、農作物の供給力が回復してきていることからなだらかになっていくと見込めること
  •  通貨ソルの対ドルでの下落傾向がなだらかになってきていることから、輸入物価の上昇もなだらかになってきていること

から、16年末までにレンジ上限の3%未満に、17年から18年にかけて2%程度までインフレ率は下落すると見込んでいるようです。

 

(ペルー中銀のインフレ率の予測、出所:ペルー中央準備銀行)


ペルーの短期、中期の国債金利

これらの見込みも含め、2016年5月時点でペルーの中銀発行短期証券の金利は4.25%~4.90%のレンジに、2016年6月時点でのペルー政府発行の国債(期間2年~5年)の金利は5%台前半になっています。

 

(ペルー中銀発行短期証券のイールドカーブ、出所:ペルー中央準備銀行)

 

(ペルー政府発行国債のイールドカーブ、出所:ペルー中央準備銀行)


今後ペルーのインフレ率、政策金利/国債金利に影響を与えうる事象は

ペルーの中央銀行は今後ペルーのインフレ率に上昇、下落圧力を与えうる項目を「確率×インパクトの大きさ」で指標化したバランス・オブ・リスクというものを3か月ごとに公表しています。

 

(ペルー中銀公表のバランス・オブ・リスク、出所:ペルー中央準備銀行)

 

ここ最近では、

  •  世界経済の回復が予想より遅くなってしまうことによるインフレ率の下落の可能性が未だ残っている
  •  米国の利上げペースが市場の期待からまた大きくかい離する事象によって為替レートの変動率(下落ペースの上昇)が大きくなり、インフレ率が上昇するリスクが他の項目との比較では依然大きい
  •  国内のエネルギーやインフラ関連のプロジェクトが延期されてしまうことによるアウトプット・ギャップの拡大リスクは、公共投資の増加によりかなり小さくなった

という3点が主にフォーカスされています。

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