《ペルー小口債務者支援プロジェクトブログ第5弾》KOBRANZAS S.A.Cの新オフィス設立について
今回は、ペルー小口債務者支援プロジェクトで提携しているKOBRANZAS S.A.C(以下、Kobsa)の新オフィス設立についてレポートします。
※ペルー小口債務者支援プロジェクト概要 ・・・ 延滞している零細企業向け/個人向けローンを額面の数%の価格でペルーの銀行から購入し、債務者との返済相談や債務減免を通して約3年かけてその購入額の1.5倍程度での回収を目指すプロジェクト。破産法が未整備な国では債務者が適切な債務の減額を受けることができないことがありますが、こうした減免交渉により借り手には返済負荷が少なく、投資家にとっては高い利回りを期待できる商品となっています。
Kobsaの新オフィス
Kobsaの従業員が多く住むOlivos
昨年、Kobsaは事業の拡大に伴い、リマは北部の Olivos(オリボス)に新オフィスを設立しました。社内調査の結果、Kobsaの従業員の多くがOlivos在住であることが判明したために、コスト削減を目的に新オフィスの開設を決めました。7階建ての建物ではオペレーター、債務管理マネージャーなどが勤務しています。(Kobsaは今後、更に3つの新オフィスを国内に設ける予定です。)そんなKobsaの従業員の多くが住んでいるOlivosは、どの様なところでしょう?
首都リマの北に位置するOlivos
首都リマの北に位置するOlivos
ペルー人が住みたい町ナンバーワンのOlivos
Olivosは今後急速な発展が見込まれる、人口36万人(2013年)の州です。ペルー商工会議所の調査でも、「緑が多い」「治安がよい」「職場までの交通アクセスがよい」などの理由から、ペルー人が住みたい町ナンバーワンに選ばれています。州の中心街は、モールやスーパーの建設が急ピッチで行われており、周辺山岳地帯の貧しい人々の生活水準を押し上げることが予想されています。市長は教育の面にも力を入れており、昨年は約4,000人規模の市立大学を開校する事を発表しました。また、市民の不安や要望を直接ヒアリングするために、目安箱ならぬ、街中アンケートを500人の市民に対して行うなど、人々が住みやすい州づくりに精を出しています。
教育に積極的に投資する市長
市民500人に対し悩みや要望をヒアリング