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クラウドファンディング8つのトレンドの到来がこれまでの投資の常識を変える!第1回

金融サービスのかたちが多様化する昨今、投資家の選択肢は広がり、企業の資本へのアクセス方法にも様々なパターンが出てきています。2011年以降、平均88%/年で成長しているクラウドファンディング。その中でも特にエクィティ型クラウドファンディングの普及が金融市場の自由化を後押ししています。

 

そこで今回は、近々クラウドファンディング市場に到来すると言われている、8つのトレンドを、2回に分けてご紹介します。

 

① スマホがクラウドファンディングの舞台に!

世界中で知名度は高まりつつあるものの、一般の人々にとってはまだ「非日常の世界」であるクラウドファンディング。多くの人にとってはまだ、積極的にプラットフォームにアクセスし投資先を検索するに至るほどの「気軽」な存在ではありません。しかし専門家は、スマホによりこ傾向が変わりつつあると指摘します。スマホは、時と場所を選ばずして家庭・学校・職場・地域といったコミュニティへアクセスすることを可能にしました。これらのコミュニティがクラウドファンディングにより資金調達することを覚えていく中で、今後、クラウドファンディングが一気に金融のメインストリームとなることが期待されます。人々はスマホを通して、政治キャンペーン、地域おこし活動、国境を越えた有望なスタートアップ事業案件などの投資情報に常に晒されることになります。「ポチッ」とするだけで、簡単に投資ができる日はすぐそこまで来ているのです。

 

② 投資クラブはオンラインへと!

近々、エンジェル投資家のオペレーションは、オンラインへの移行が進むでしょう。投資家は自らの人脈を駆使し優秀な投資家を集め、それぞれの専門性を活かした最強の共同オンライン投資グループを作っていくことが予想されます。例えば、MBAの金融のクラスで共に勉強をしてきた生徒たちが、FinTech のスタートアップ事業へ投資したり、IBM Smarter Planet のチームメンバーたちが、Smart Homeのスタートアップを支援したりするかもしれません。投資家たちが一堂に会さなくとも、オンライン上でスーパーチームが結成できる時代へと移行していくことが考えられます。

 

③ アマチュア投資家の参入が投資信託型クラウドファンディングを加速させる!

アマチュア投資家の失敗例で最も多いケースは、単独銘柄に賭けた場合だと言われています。このために多くのアマチュア投資家は、投資信託を好みます。クラウドファンディングも同様に、一人の投資家がひとつのスタートアップ企業に投資することにはリスクを伴います。これからは、「運用はプロのエンジェル投資家に任せればいい!」と考えるアマチュア投資家の増加により、投資信託型クラウドファンディングが流行ると専門家は見ています。既に、いくつかのクラウドファンディング案件を含むポートフォリオ商品を売り出しているプラットフォームも存在しており、銀行や金融機関も投資型クラウドファンディングポートフォリオを織り交ぜた商品を販売する動きが出てきています。

 

④ クラウドファンディングは投資から投資へとバトンを繋ぐ!

クラウドファンディングにより勢いを得た事業は規模が拡大するにつれ、より多額の投資が必要となります。そこで、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、レーターステージ投資家などのより大きな額を扱う投資家が参入します。クラウドファンディングにより扇動された事業は、他の大型投資を受けやすくなり、市場全体の流動性が高まる可能性があります。クラウドファンディングは、投資のバトンを繋いでいくための重要なツールとして期待されているのです。

 

次回は残りの4つのトレンドについて、レポートします。


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