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なにが違う?株式型クラウドファンディングとVCファイナンス

2015年5月29日、日本でもいよいよ株式型のクラウドファンディングが解禁されました。

既に株式型クラウドファンディングについてはインターネット上でも多くの情報が得られることから、今回はベンチャーキャピタルとの比較から、株式型クラウドファンディングを分析してみましょう。

株式型クラウドファンディングの実績がすでに蓄積されはじめている欧米では、ベンチャーキャピタルとの違いは、以下のように説明されています。

ベンチャーキャピタルの場合は、投資家がシンジケートを組み、経営・戦略などのアドバイスをしたり、取締役会を開いたりします。

また、ベンチャーキャピタルから資金調達を行う企業は、ビジネスの初期段階でまとまった資金を調達するニーズがある場合が一般的です。更には、投資家のネームバリューによるメディア効果があるとも言われています。

 

ベンチャーキャピタルの概念

一方で、少額でも構わないのですぐに起業資金が欲しい場合には、株式型クラウドファンディングにより投資家への呼びかけが行えます。

欧米の例を分析すると、株式型クラウドファンディングで一度に集められる資金は数百万円から数千万円という規模になっています。

また、株式型クラウドファンディングでは、企業が事業を進めながら必要に応じて柔軟に資金調達を行うことが可能であり、ビジネスのフェーズに合わせて資金調達ができることから、資金調達に失敗してしまうリスクを低減できると言われています。その代りに企業は、既存・将来の不特定多数の投資家に対して常に情報開示・発信を行わなければなりません。

株式型クラウドファンディングは、プラットフォームを通じて早期にアーリーアダプターの反応を確認する事ができるために、コンシューマー商品を扱う事業に向いていると言われています。

 

株式型クラウドファンディングの概念

プロの投資家からアドバイスを受けることよりも、アーリーアダプターや不特定多数の株主の生の反応を得ながら事業性を見極めていきたいという企業にとっては、日本でも株式型クラウドファンディングが資金調達における魅力的な機会になるかもしれません。

 

 

参考・出典:

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3ba47796-7624-11e4-9761-00144feabdc0.html#axzz3b2oKt3iR
http://www.betaboston.com/news/2014/07/14/crowdfunding-vs-vc-seed-rounds-which-makes-sense/
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3ba47796-7624-11e4-9761-00144feabdc0.html#axzz3b2oKt3iR
http://www.techrepublic.com/article/funding-your-startup-crowdfunding-vs-angel-investment-vs-vc/


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