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為替の動向が元利均等ファンドに与えるインパクトにつきまして

コミュニティブログ > 社長 杉山智行のブログ

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クラウドクレジットの杉山です。

 

当社は昨日から、欧州の消費者ローンに投資を行う2号ファンド等の販売を開始いたしました!

 

ぜひ商品性やリスクをご確認の上、ご自身の資産運用の中での位置づけに沿ったかたちでの投資をご検討頂ければと思っております。

 

https://crowdcredit.jp/fund/

 

今回のブログでは、現在販売を行っていますファンドのうち4つがユーロ建て(元利均等返済型)ということで、ユーロ/円の為替レートの動向がどのように元利均等返済型のファンドのパフォーマンスに影響を与えるかについて、ご説明させて頂きます。

 

まずユーロ/円の為替レートですが、1999年以来の動向のチャートを以下に載せています。

 

 

ユーロ/円の為替レートの動向が上記のようなものであったのは、FXの取引等を通じてご存知の方も多いかと思います。

 

2001年初頭から2008年の前半にかけての7年間では80%程度も円安になった後、2008年の後半から2012年の後半にかけての4年間は40%弱も円高になるなど、非常に変動は大きく見えます。

 

一方、当社が現在ご提供しているような元利均等返済型のファンドの場合、キャッシュフローの分散を通じて、為替の動向のファンドのパフォーマンスへの影響は多少抑えられます。

 

以下に1999年から2012年の時期に期間3年、ユーロ建て、元利均等返済、利率10%の貸付を行うファンドの、ユーロ/円の為替レートの変動の影響を考慮した後のファンドのリターンの分布を示しました。(ここでは為替の影響をみるために、延滞や貸倒れがない場合を想定しています。)

 

 

1999年から現在のユーロ/円の為替レートの動向を当てはめると、10%の利率で貸付を行って延滞や貸倒れはなかったのに為替の動向によってファンドとしては損失をだしてしまう、という確率は2割弱だったことがみてとれます。

 

日本のソーシャルレンディング業界で損失を出すファンドが近年ない中で、バックテスト(過去の市場データを用いてどれくらいの損益がでる可能性があるかテストしてみるもの)で2割くらいの確率で損失がでてしまうというのはリスクが高いと思われるかもしれませんが、もちろん円安によるアップサイドも同等にあることを考慮の上でご検討を頂ければと思っております。

 

より具体的に、ユーロ/円の為替レートがどのような動きをみせた場合にファンドのパフォーマンスが悪化してしまうのか、もう少し掘り下げてご説明させて頂きます。

 

期間3年、利率10%で元利均等返済の貸付を行い延滞や貸倒れがない場合、為替レートの変動がなければ3年間の投資倍率は1.16倍になります。

 

その上で、ひとつめの例として、下の図のようにユーロ/円の為替レートが3年間続けて毎年10%、計30%下落した場合のファンドの損益をみてみます。

 

ユーロ/円の為替レートが上記のような下落のしかたで3年間で30%下落した場合、ファンドの内部収益率(年率)はマイナス1.2%、投資倍率で0.98倍で、金利収入がほぼ為替損でなくなってしまいますが、トータルの損失はまだ比較的小さいものになっています。

 

一方で、ユーロ/円の為替レートの下落率が同じ30%でも、下のようにファンドへの投資直後に大きく下落するパターンに対して、元利均等返済型は弱いです。

 

 

この場合、(延滞や貸倒れが起こらなくても)ファンドの内部収益率(年率)はマイナス10.8%、投資倍率は0.84倍になってしまいます。

 

実際に、1999年以降でユーロ建て、期間3年で元利均等返済型のファンドに投資していたら最もパフォーマンスが悪かったタイミングは20087月(リーマンショックの直前)なのですが、その3年間のユーロ/円の為替レートの動向はやはりこのパターンになっていることがみてとれます。

 

 

20087月といえば、2007年夏にいわゆるサブプライム危機が起こったのちに投資銀行や商業銀行が次々に大きな損失を出して経営体力を落とし、2008年にはいってもベア・スターンズがかろうじて救済合併されるなどの状況になっていた時期です。

 

先行きが大きな不透明感に覆われた時は世界で有数の資産大国である日本の金融機関が海外資産を売却して国内資産の比率を上げることを通じて円高になりやすいことは度々指摘されますが、世界経済がただならぬキナ臭さを放っているときは、元利均等型でも外貨建ての投資額は絞った方が良いかもしれません。

 

当社ではユーロ/円の為替レートの動向に関わるマーケット動向についてエコノミストから定期的にブログで情報を発信させて頂いていますので、ぜひそちらもご覧ください。

 

https://crowdcredit.jp/blog/index/3

 

一方でバックテストの中で最もよいパフォーマンスを示したのは2000年後半に投資を行った場合で、ご参考までにその際の3年間のユーロ/円の為替レートの動向を掲載します。

 

 

この場合の内部収益率(年率)は29.6%、投資倍率は1.48倍でした。

 

また、ユーロ/円の為替レートの変動による3年間の収益率の変動が1%以内になったのは199911月、20035月および7月、20069月、10月および11月、20091月、2月、20106月、7月、10月、11月、20113月、5月に投資を行った場合でしたので、こちらもご参考までに掲載します。

 

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