ECBの量的緩和 まとめ

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こんにちは、エコノミストチームです。

ECBの国債買い入れ型の量的緩和から2カ月以上経ち、緩和マネーが市場に流れ込んでいます。今回はECBの新たな量的緩和(QE)のお話を致します。

 

ECBが3月9日から新たに買い入れを開始した資産は下記の3つ。

 

  1. ユーロ圏19か国の国債
  2. ドイツ、フランス、スペインの政府機関債
  3. EUの国際機関債

 

上記を買い入れる量的緩和プログラムは「公的部門買い入れプログラム」(PSPP)と名付けられ、昨年の秋に開始した資産担保証券(ABS)の買い入れプログラムと担保付銀行債(カバードボンド、CB)買い入れプログラムを合わせて、月額600億ユーロの緩和マネーをユーロ経済に供給します。買い入れは、少なくとも2016年9月まで行い、ドラギ総裁は早期の量的緩和終了の可能性を否定しています。現時点では、EUのインフレ率が2%近くにならなかった場合、ECBは2016年9月以降も緩和を継続する予定です。

 

買い入れ対象の債権

 

買い入れ対象となる債権は、償還期限が2年から30年で、ギリシャやキプロス国債については、EUやIMFが主導する改革プログラムのもとで要件を満たせば買い入れの対象になります。しかし、1国が発行した国債の買い入れは33%までという上限が設定されており、ECBならびに他のユーロ圏中銀はこの水準以上のギリシャ国債を保有しているため、ギリシャ国債は当面買い入れの対象となりません。

 

また、債券買い入れは各国中銀のECBへの出資割合(Capital Key)に応じて行われるため、ドイツのような経済規模の大きい国の方が国債の買い入れ額が大きくなります。

また、今回の量的緩和策で買い入れられる債権のうち、全体の20%がリスク共有の対象となり、ユーロ圏諸国の国債がデフォルトまたは損失が発生した場合、ECBとその出資者である19か国の中央銀行が出資割合に応じて損失を分担します。しかし、残りの80%のリスクは共有されず、各国中央銀行が自国の国債を購入し、リスクを負担します。

 

では、月額総額600億ユーロの出どころがどこかチャートで確認してみましょう。

 

            (出所:ECB, Crowdcredit)

 

今回の量的緩和で既存の金融緩和プログラムに追加で月額500億ユーロの購入が決まりました。そのうちの8%に当たる額(40億ユーロ)がECBによる国債・政府機関債買い入れ額です。上記のチャートで分かるように、今回の欧州の量的緩和は、欧州各国の中銀の負担が大きく、また、毎月の国債・政府系機関債の買い入れの内枠や調整は明らかにされていません。明らかにされていない理由は、ECBならびに各中銀が今後フレキシブルに変更可能にするためかと思われます。

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