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エストニア基本情報

こんにちは、マーケティングチームです。

今回は新しいプロジェクトの舞台であるエストニアをご紹介します。

 

あまり馴染みのない方が多いかも知れませんが、エストニアは”バルト海のシリコンバレー”とも呼ばれ、近年じわじわ注目度があがっています。Skype発祥の国でもあります。

 

Google Mapより

 

ヨーロッパの北に位置するエストニアは、九州ほどの国土に人口約130万人(東京都の人口のおよそ1/10!)が暮らし、GDPも250億ドル(ヨーロッパ平均の約1/2)ほどの比較的小さな国です。

 

そんな小さな国であるエストニアが注目されているのは、「eガバメント(電子政府)」が2008年にスタートし、IT先進国となったためです。各行政機関がバラバラに持っていたデータベースを「X-road」というシステムに統合し、インターネット上での選挙の投票や納税、電子署名などを可能にしました。所謂、”国の機能をクラウド化”したのです。

 

X-roadのしくみ, e-Estoniaより

 

eガバメントが急速に整備された背景には、エストニアが置かれている状況があります。

13世紀以降ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ロシア帝国などの支配を経て、1918年にロシア帝国から独立したエストニア。しかし、第二次大戦時には再びソビエト連邦の占領下に置かれ、独立を回復したのは1991年のことです。独立後も、現在のクリミア情勢にみるように、ロシアの脅威は消えません。

その中で、経済的にも軍事的にも小規模なエストニアが、国を守るために整備したのがeガバメントでした。たとえ他国から物理的に攻撃を受けても、事前に行政機関をインターネット上に作っておくことで、国の機能がストップすることはなく、国の主権を守ることができるのです。

 

Reference:

ICT Export Cluster, e-Estonia, https://e-estonia.com/, アクセス日2015/02/18.

 


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