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金融機関にアクセスできない中間層「ミッシングミドル」

こんにちは、マーケティングチームです。

 

クラウドクレジットのように、伝統的な金融機関へのアクセスがない新興国の中間層をターゲットに融資を行っている会社は、海外にもみられます。かかるセグメントは、一般に「ミッシングミドル」と呼ばれ、資金の流入が不足している層と理解されています。

 

Venture South Internationalは、スイスに拠点を置く銀行で、フィリピンとコロンビアに融資を行っています。同行がターゲットにしているのも、ミッシングミドルに位置する中小ビジネスです。1件あたりの融資額は、25万~600万円となります。

 

マネージングディレクターのジョージ・ペティ氏は、世界の資金が低所得者向けマイクロファイナンス或いは大型銀行に集中しているため、中小ビジネスを支える資本が慢性的に不足していると説明しています。

 

大型銀行がミッシングミドルへの進出に積極的でない理由は、中央銀行の要求(担保水準など)に見合う中小企業が少ないこと、また融資規模自体が大型銀行にとって魅力的でない(デューデリジェンスなどの業務コストとの採算が合わない)ことなどが挙げられるようです。

 

また、マイクロファイナンス機関がこのセグメントへの貸付に積極的でないのは、できる限り多くの顧客に対して定められたサービスを提供することが目的であり、多種多様な中小企業のニーズに応えられる仕組みになっていないからとのことです。

 

同行は、多くの大型銀行やマイクロファイナンス機関が、ミッシングミドルへの融資を避ける中、敢えて泥臭く、現場に入り、各々の中規模顧客の条件に合ったテイラーメードによる融資を提供しています。通常融資は、申請から3-5日以内に実行されるとのことです。

 

多くの国際的ファンドがアフリカ諸国に流れている中、ラテンアメリカ国における中小ビジネスの資金ニーズは今後も伸びていくと予想されます。ペティ氏は、新興国の経済成長のエンジンであるミッシングミドル層に投資をすることは、とても「エキサイティング」であると話します。

 

Venture South International、ペティ氏へのインタビュー内容は、以下のリンクにて入手ができます。

http://nextbillion.net/blogpost.aspx?blogid=3934

 


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